GoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleを使い分けよう
ウェブサイト運営において、訪問者分析は欠かせません。しかしよく活用する代表的なツールとして、GoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleの2つのツールがあり、役割や分析内容がそれぞれ異なるため、初心者にとっては使い分けが難しいと感じるかもしれません。
そこで今回は、2つのツールの役割と分析内容をわかりやすく、具体的な事例を交えて解説します。
なお、GoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleを使用するためにはGoogleアカウントが必要です。
Googleアナリティクス
サイト内行動を分析して、ユーザーを理解しよう
Googleアナリティクスは、ウェブサイトに訪れたユーザーの行動を分析するツールです。具体的には、以下のような情報を取得できます。
- ユーザー数: ウェブサイトを閲覧したユーザーの数
- ページビュー: ユーザーが閲覧したページ数
- セッション数: ユーザーがウェブサイトを訪れてから離脱するまでを1セッションとして数えます
- エンゲージのあったセッション: 10秒を超えて継続したセッション、コンバージョン イベントが発生したセッション、または 2 回以上のスクリーン ビューもしくはページビューが発生したセッションの数
- 平均エンゲージメント時間: 選択した期間における、アクティブ ユーザーあたりの平均エンゲージメント時間
- イベント: ウェブサイトを閲覧したユーザーの行動で自動収集イベント、拡張計測機能イベント、推奨イベント、カスタムイベントがあります
- キーイベント: 目標達成(商品購入、資料ダウンロードなど)を果たしたユーザーの割合
- ユーザー属性: ユーザーの年齢、性別、地域、端末種別など
現在提供されているGoogle Analytics 4(GA4)では「レポート」と「探索」があり、「レポート」ではあらかじめ用意されている基礎的なデータを確認する事ができます。「探索」ではこれらの情報を分析することで、どのようなユーザーがどのような経路でサイトに訪れ、どのように行動しているのかを理解することができます。
例:
- 特定商品ページのアクセス数が多く平均滞在時間が長い場合、関連商品へのリンクを作成しサイト内の回遊を促す施策を検討できます。
- トップページへのアクセス数が多い場合、経路データ探索で次に遷移するページがキーイベントに則しているかを確認し、レイアウトを検討できます。
Google Search Console
検索エンジンからの流入状況を分析して、SEO対策に役立てよう
Google Search Consoleは、Google検索におけるウェブサイトのパフォーマンスを分析するツールです。具体的には、以下のような情報を取得できます。
- インデックス状況: 検索エンジンに登録されたページ数、エラーページなど
- 検索クエリ: ユーザーが検索窓に入力したキーワード
- クリック数: 検索結果でウェブサイトがクリックされた回数
- 表示回数: 検索結果でウェブサイトが表示された回数
- クリック率: クリック数 ÷ 表示回数
これらの情報を分析することで、ウェブサイトが検索結果でどのように表示されているのか、どのようなキーワードで検索されているのかを理解することができます。
例:
- 検索結果でウェブサイトが表示される回数が多いのに、クリック数が少ない場合、タイトルやメタディスクリプションの改善が必要と推測できます。
- 特定のキーワードで上位表示されていない場合、そのキーワード対策に注力する必要があります。
まとめ
使い分けのポイント
- Googleアナリティクス:サイト全体の訪問者分析、ユーザー行動分析、マーケティング施策の効果測定
- Google Search Console:検索エンジンからの流入分析、SEO対策の効果測定、キーワード分析
GoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleを連携させて、より深い分析を実現しよう
GoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleは、それぞれ異なる役割を持つツールですが、連携させることでより詳しい分析が可能になります。
例えば、Googleアナリティクスで特定のキーワードからの流入者が多いことがわかった場合、Google Search Consoleでそのキーワードの検索結果におけるウェブサイトの表示状況を確認することができます。
このように、2つのツールを連携させることで、ユーザーの検索行動とサイト内行動をより深く理解することができ、効果的なSEO対策やマーケティング施策を実行することができます。